男女どちらも働いている共働き家庭や、同棲で問題になっているのが家事分担の割合です。
SNSでも喧嘩の原因になるとよく言われます。
最悪の場合、離婚や破局に至ることもあるようです。
今回は、男女の理想の家事分担の割合は何なのか、さらに家事ストレスで喧嘩にならずにすむ家事分担のコツや心構えをご紹介していきます。
お互いどれくらいの割合で家事分担したら喧嘩をせずにすむの?
家事分担の話題になると、SNSでは「ああしたほうがいい」「こうすべきでは?」といった論争が絶えません。
- 共働きなのに、ウチは夫が家事をしない😒
- もともとワンオペだったし、もうあきらめている……😟💨
といった声も多数。
ネット記事でも家事分担の話題は多数あり、いろいろ深く調べていくと大きなドツボにはまって結論が出ない場合もしばしばあります。
でも生きている限り、家事をしないわけにはいきませんよね。
今回はみんなが気になる「理想の家事分担」について、深掘りしていきます。
理想論は「5:5」の家事分担だけど……💦
さて、家事分担の話題で、かならずといっていいほど出てくるのが「男女の家事分担の割合」です。
LikeUが400人にとったアンケートでは、
Q:理想の家事分担比率は?
A:妻、夫ともに最も多かった回答が「夫5:妻5」
- 「女性も男性も同じくらいの割合で家事分担するのが理想」
と回答しています。
結論としては、働き盛り世代のほとんどが「家事分担を半分にできたらいいのに😕💭」と思っていると考えていいのではないでしょうか。
しかし、
- 理想と現実がかけ離れてしまっているから、悩んでいる😧💦
- 実際の家事分担の比率には納得していない🙅
といった声もあります。
夫婦の満足度が高い家事分担割合は「夫4:妻6」とデータが出ている
では、お互いに満足度の高い家事分担の比率はどれくらいなのか見ていきましょう。
行政が独自に調査した「平成21年度(2009年度)インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査」を、Oisixが興味深い視点で分析しているのでご紹介します。
先の調査を、夫婦の家事・育児の役割分担別に見たもので、分担割合によって満足度がどう変化するのかを男女別に調査しています。
それによると、男性では、夫の分担が4割までは、分担の割合が高くなるほど満足度も高くなり、「夫4割、妻6割」で86.5%と最も高い満足度となるものの、夫5割以上になると男性の満足度は減っていきます。
一方、女性では、夫の分担の割合が2割から満足度が高くなっていき、「夫3割、妻7割」で82.2%、「夫4割、妻6割」で94.3%、「夫5割、妻5割」で95.6%と夫の分担が5割まではぐんぐん上がっていくものの、「夫6割以上、妻4割以下」になると、満足度は72.0%とガクンと下がります。
男女ともに家事・育児の分担を行っているものの、その割合については「夫5割、妻5割」が必ずしも理想形ではない様子が調査から垣間見られます。
少し古いデータではあるのですが、完全に半分よりかは『夫4:妻6』の割合のほうがお互いの満足度が高いというのは不思議ですね。
個人的な意見ではあるのですが、
- 女性側が家事に対して強いこだわりを持っている
- まだまだ男性側がたくさん仕事をする機会が多かった
といった部分があるため、『夫4:妻6』の割合のほうが満足度が高いといった結果になったのではないかと推察します。
家庭によって状況はさまざまだから割合は参考程度にしかならない
結論として「どの割合が理想の家事分担なのか?」と考えると、家庭によって状況はさまざまだから『世間一般に言われる理想の割合は参考程度にしかならない』と言えそうです。
なぜなら
- 2人にどれくらい残業・出張があるのか
- 仕事がテレワークができる環境かどうか
- 子供が「あり」か「なし」か
- 核家族または三世帯同居か
だけでも家庭の状況は変わってきます。
となると、だれがどれだけ家事を担う必要があるのかも必然的に変わってくるはず。
だから家事分担に関しては、男女ともに
- 変な先入観を外す
- 柔軟性をもつ
といった考え方で、家事を割り振っていく必要があるのではないでしょうか。
家事分担で喧嘩する理由は「認識違い」と「会話不足」のせい
そうは言っても、家事分担でいつも喧嘩しちゃうんだよね……😢
という意見があるのもわかります。
ではなぜ、夫婦や同棲カップルが家事分担で喧嘩してしまうのでしょうか。
根本的な原因として
- 「家事とはなにか」の認識が男と女でズレている
- 家事に対してのこだわりのツボがなんかちがう
といった家事に対する「認識違い😱」があげられます。
「認識違い」にお互い気づいて、家事分担について話し合いを持てればいいのですが、やはり共働きとなると多忙にかまけてなんとなく家事を回してしまうもの。
そのため、お互いの認識を擦り合わせる必要があります。
女性側🚺の意見
- 言わないと家事をやってくれない
- 家事をやってくれるのはいいけれど、雑だから困る
男性側🚹の意見
- 家事をやるとダメ出しをされる
- そもそもなにをどうしたらいいかわからない
などといったモヤモヤをパートナー同士でためてしまい、最終的に爆発💣させて喧嘩になってしまうケースが多いように感じます。
【はみ出しコラム】「名もなき家事」が家事の認識違いを生む原因に
最近はマスメディアでも取り上げられたので、知っている人も増えてきたかと思うのですが、家事は『掃除・洗濯・料理』だけではありません。
やってもやっても無限に終わらない「名もなき家事」もあります。
「名もなき家事」とは
- シャンプーやリンス、洗剤などの詰め替え
- 洗った皿をどこに片付けるか
- 日々の献立を考える
- 丸まった洗濯ものをひっくり返す
などといった、細かくてわかりにくい、でもやらなければならない家事のこと。
男性側が「名もなき家事」の存在を知らなかったり、甘く見ていたりする場合もありますよね。
疑問に思ったある男性コピーライターが「名もなき家事」をリスト化したところ100種類以上もあると気づいたそう。
上手な家事分担をするには、男女ともに「名もなき家事」の存在を認識しているかどうかがポイントになるのではないでしょうか。
家事負担で離婚・破局を避けるための対処法5つ
ここからは、どうやったら喧嘩をせずにパートナー同士で家事を分担すればいいのか、5つの対処法を紹介します。
対処法1:家事分担表を作ってタスクを視覚化する
家事分担でお互いにモヤモヤしているのなら、「名もなき家事」も含めた家事分担表📓を作ってタスクをはっきりさせるのがおすすめ。
方法としては
- 紙やホワイトボードにリストを書く
- スマホアプリを活用する
- エクセルなどのテンプレートを利用する
といったたくさんのやり方があるので、取り入れやすい方法でまずやってみるのがいいでしょう。
対処法2:家事分担についてお互いに話し合いをする
タスクが明確になったら、お互いに何をどこまで担当するのかちゃんと話し合いの場をもつのがGOOD🙆です。
一度試してみて、うまくいかなければ代替え策も必要になるケースもあるでしょう。
お互いにトライアンドエラーでやりながらやっていく姿勢をもつとうまく行きやすいです。
対処法3:収入で割合を決めるのではなく「心地よさ」で決める
これはケースバイケースなので一概に言えません。
しかし、収入を根拠に「お金を稼がない方が家事を負担すべき」とマウンティングして、家事を放棄するのは喧嘩のもと。
家事分担は「お互いに心地よさ😊✨」があるかどうかを基準をにして決めたほうが、絶対的に喧嘩が少なくなるはずです。
対処法4:家事に完璧を求めないのが鉄則
また、家事に完璧さを求めてしまうと喧嘩の原因になります。
家事のやり方はこうしなければいけない!😠
といった強い思い込みが男女どちらかにあると、言われた方はモヤモヤしてしまいますよね。
家事に対するハードルを低くするのも破局を避けるポイント。
対処法5:家事代行や時短家電の導入も検討してみる
お金に余裕があるのなら、
- 家事代行サービス🍳
- 時短家電⏱
を使ってみるのもいいでしょう。
楽ができる方法を模索するのも家事をうまくこなす1つの手なのです。
動かないパートナーを家事に参加させるには「育てる気持ち🌱」をもつこと
なかには
旦那や彼氏が家事をしてくれない😭💦
といった不満をもつ女性もいますよね。
こういった原因には、
- 家事の全体像がわかっていない👀❔
- 家事スキルが低い💦
といった背景があります。
でもそこであなたが文句を言うと、男性側もモヤモヤしちゃうもの。
そんな男性に対しては、ちょっとでも家事をしてくれる姿勢を見せたら褒めたり感謝したりするのがいいですよ。
時間はかかりますが、何度もやってもらえば彼の家事スキルも伸びていきます。
気長に構えましょう🙆
チーム家族で一致団結して家事ストレスを減らしていこう
前述のとおり、家事分担で離婚や破局してしまう原因は「話し合い不足・認識違い」です。
- 認識の違いにお互いに気づく👀❕
- 名もなき家事をふくめた家事をリスト化する📓
- 心地よく家事を分担するにはどうしたらいいか😊💭
といった流れでしっかりパートナー同士で話し合って行動していけば、かならず家事ストレスは減っていきます。
時にはトライアンドエラーも必要です。
家事が不慣れなパートナーに対しては、時間をかけて見守っていくことが必要になるケースも。
いずれにしても、女性側が我慢せずに素直な気持ちを開示してゆくことが、家事負担の喧嘩をなくしていくはじめの一歩になるのではないでしょうか。